東京DEATH METAL最終兵器、遂にファーストアルバムリリース!
DEATH HORNが道標するサウンドは、90年代初頭に台頭した北欧デスメタルの様な暴力的かつ物悲しいサウンドを主軸としており、ハードコア出身のHiroshiとRIVERというストーナーロックバンドで活動をしていたSoutatsuによる、メロディアスで攻撃的なツインリードが聴く者の耳を惹き付ける。Hiroshiは動、Soutatsuは静、と云う印象であり、対照的なギタリスト二人が奏でる独創的なデスラッシュサウンドが彼等の大きな特徴となっている。 Hiroshi同様、VoのYujiはハードコアシーンで活動を行っていた経歴があり、純粋なメタルバンドとは明らかにバックボーンが違う事がバンドのスタイルやサウンドからは勿論、特にライヴにてその片鱗が感じ取れる。ステージ上に佇む彼等の雰囲気は、観る者を圧倒する威圧感に溢れている。 DrのNozomiはドラム講師の顔を持ち、テクニック的に十二分な腕前をDEATH HORNの為に披露し、バンドの主軸となる屋台骨を堂々と支えている。彼は様々なジャンルで活動を行う音楽クリエイターの卵でもあり、また今回のアルバムでもエンジニアを兼ねており、バンドに取って大きな役割を果たしているマルチミュージシャンでもある。 彼等のサウンドを一聴すると、音の印象はAT THE GATES、THE HAUNTED等の北欧デスメタル系からの影響が色濃く見えるが、日本のメタルバンドのみが持つ独特の邪悪な雰囲気と、ハードコアバンドが持つ緊張感、そして完全なるテクニックを兼ね備えたバンドであり、それらを独自の解釈で構築しDEATH HORNのサウンドの核となっている事が大きな特徴であり最大の魅力と言える。 Text by JERO(Captured Records/ABIGAIL/GORGON)
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