バーミンガムのメロディアス・ハード、アルバム「SET ME FREE」(1984)で一世を風靡したFORCE。実際はこの「SET ME FREE」はCRYER名義で1983年にレコーディングされており、これをHEAVY METAL RECORDSがリリースする段階で、CRYERは既に解散。困ったHM Recordsが考えた案が、FORCEという架空バンドの創作でした。「SET ME FREE」アルバムリリースの一年後、元CRYERのヴォーカリスト、グラハム・ケアレスが新たに10代のメンバーを含む5人編成(ほかは元BORN LOSERやMONTREUXのメンバー等)として結成したバンド、それがこのFORCEです。元ネタにHEAVY METAL RECORDSの架空バンドの存在があったのは事実であると思います。バーミンガム、ウェストミッドランドを拠点としてライブや曲作りを敢行。運よく、スタジオを持つ人物をマネージャーにつけ、12曲のレコーディングを行い、レコードディールの機会を狙っていた。これが結局世に出ることはなく、今日までお蔵入りとなっており、やっとこのCDで日の目を見ることになりました。聴けるのはまさにUK メロディアスハードのオンパレードで、FMあたりの都会的感覚にも通じるものがあると思います。キーボードとテクニカルなギター、派手になりすぎないグラハムのヴォーカルとどれを取っても天下一品。元元「SET ME FREE」もグラハムの色が濃く、キャッチーでメロディアスな作品でしたが、更にその方法論を推し進めた形と言えます。まさに掘り出したのは快挙。是非この機会に隠れたUKメロディアスの真髄をご堪能下さい!おそらくレーベルソールド。Great!!
【追記】 先ほど、レーベルに確認したところ、「SET ME FREE」のFORCEとこのFORCEは全く関係ないとの事でした。やっぱり。。ヴォーカルは一緒やねんけどね。