2019年発表のファーストアルバム "堕落のすすめ"より6年、新ドラマー・エビアニメ氏を迎えて制作された新作 "長すぎた現実"がついに登場!今作では悲運の連続殺人犯 永山則夫をテーマにした曲を含む全2曲36分53秒!
猛者はびこる日本のドゥームシーンにおいても常に異端であり続ける沈む鉛。一見 日本の怪奇/幻想小説諸作品や、紅テント等に代表される70年代前衛劇団をテーマにした土着的なバンドと評されるきらいがあるものの、その実 90年代以降の海外バンドに強く影響を受けたサウンドと外山氏の文学的歌詞が見事にマッチした沈む鉛のサウンドは凡百の自称アングラバンドとは一線を画す。所謂V系バンドからの影響も垣間見られるボーカリゼーション、そして今作ではグランジ以降のオルタナティブロックをも思わせる曲展開も登場し、要素マシマシながらも作品を通して聴くと自身のバンドの色に染め上げ得る沈む鉛を『唯一無二のバンド』と評することに異論はないだろう。
録音/ミックスはSidecar Recordsのヤミニ氏(ex. 例のK)が担当、またジャケットには画家・濱口健氏による永山紀夫の書き下ろしポートレートを採用した。逆説的な表現にはなってしまうが、彼らの陰湿な演奏が奏でる絶望と諦念の先にドゥームロックの光が見えた気がする。彼らのセカンドアルバム "長すぎた現実"はそう思わせる力を持つ強烈な作品である
(レーベルインフォ)